幼い一人娘を交通事故で亡くしたユリ子は、その後夫と離婚し、ショックで口も利けなくなった。悲惨な過去を忘れるため地方都市にやって来た彼女は、家族経営の小さな弁当屋でパート勤めをしている。
店主の佐藤には妻・和子がいたが、彼女は重度のアルコール依存症で、それが原因で夫婦仲は冷え切り、高校生の娘・杏子も両親とは一切口を利かなかった。
毎日シャケ弁を買っていく山本は、暗い影を宿し、指名手配犯のポスターに似ていたこともあり、ユリ子は彼が気になり始めていた。
ある日、閉店後の店内で佐藤がユリ子に迫り無理やり関係を持った。娘の事故以来、罪の意識から逃れられないユリ子は、それさえも自分の戒めとして受け入れた。以来佐藤は度々ユリ子の体を求め、金を渡すようになる。
杏子は家庭教師の大学生・淳也に幾度となく肉体関係を迫られていたが、決心がつかず拒み続けていた。我慢できずに杏子に襲いかかった淳也に、杏子は思わず彼の目をシャープペンシルで刺してしまう。
一方、和子は熟れた肉体を武器に淳也を誘い、度々ホテルで関係していた。淳也も杏子と果たせぬ性欲を和子で発散していた。
いつものように弁当を買いに来た山本が、さりげなく針金細工のネコを置いていった。思わぬプレゼントに顔を綻ばせるユリ子。
その頃、淳也とホテルに入った和子は、激しいセックスの末、酩酊したまま風呂で溺死してしまう…。