先妻を亡くした秋元誠は、梨花(椿かなり)と再婚して3年になる。父親の遺産を受け継ぎ、ビジネスも多忙な誠は男としては退屈な夫だが、貧乏な暮らしをしていた梨花にとっては、専業主婦として安定した生活を与えてくれる良き夫である。しかし何不自由ない暮らしの中、梨花の不満は家政婦の優子(里見瑤子)の存在だった。誠の幼馴染である彼女は、常に先妻と比較して梨花の立ち振舞に意見した。だが、そんな優子の目を盗んで、梨花は結婚前からの恋人で、ジャーナリストの仁科と関係を続けていた。ある日、梨花はネットで自分と風貌が似ている七恵という女と知り合う。実際に会ってみると、七恵はメガネをかけ地味な女性だが、コンタクトにして髪型を同じにすれば他人には見分けは付かない。梨花は七恵を身代わりにして仁科との浮気旅行を画策するのだが…